カテゴリー「レトローカルパンレビュー」の21件の記事

2016年9月28日 (水)

「菓子パン各種」佐々木パン本店(京都市伏見区) レトローカルパン探訪

伏見を訪れた目的は、日本酒を昼間から堂々と飲みつつ
焼き鳥を食べようという内容がメインであったので、
レトローカルパンのことは頭になかった。

と、言うのも、事前に買いそびれなどがないように
一応ネットで検索してから旅行に出るようにしている。
後からせっかく訪れた土地にレトローカルパンがあったら
悔やまれるなと思うからであるが、今回は京都の検索に
まったく引っかからなかったので、完全にノーマークであった。

伏見桃山駅前には、かなり大きな「大手筋商店街」が
広がっており、多くの人で賑わっていた。

坂本竜馬ゆかりの寺田屋を訪れた後、
人気の鳥料理のお店「鳥せい」さんで一杯ひっかけて
のんびり近隣の散歩を楽しんでいたところ、
商店街の中に見事なレトロパン屋さんを発見した。


アーケードの快適商店街。


商店街にひっそり溶けこむ外観。






店先に積まれたプラスチックケースの中に、
がさっと置かれたパン達は、殆どが透明のビニールに
入れられていたが、一部はどうやら独自パッケージだと
気が付いた。

これは、まごうかたなきレトローカルパン。
たまたまこの道を選ばなければ辿り着けず、
僥倖であった。



店構えのレトロ感は、非常にナチュラルで、
自然な経年でしか出せない味わいがあり、
シンプルでありながら、圧倒的な存在感。

お店の外に向けて、プラケース内にパンが
並べられているので通りがかりに買いやすい。
お店の中にも棚があり、沢山のパンが並んでいる。

店内には使い込まれた美しいオレンジの
プラスチックトレーが積まれており、
果たしてお店もパンも理想的なレトロなのであった。



売り子をされている品の良い、素敵な笑顔のおばあちゃんは、
通りがかりの近所の方にのんびりとパンを売っている。

ひとしきりお客が途切れるのを待って、
レトロパッケージのパンをまとめて購入した。

とても美味しそうなパンですねとお声を掛けると、
にっこりしながらお礼を言われ、世間話など。

五個購入して650円。
つぶさないよう大事に持ち帰ってきた。

五種類のパンは
「クリームパン」「ジャムパン」「小倉あんパン」
「サンライズ」「メロンパン」。

まずは「クリームパン」


白と黄色の見事なパッケージ。
こういう潔いまでの色数の少なさと簡素なデザインが、
レトロパンに華を添えるのだなとしみじみ思える
シンプルな意匠。
クリームパンの書体も素晴らしい。


ふっくらした松型に、均一な焼き色。



中身はと言えば、この偏りっぷりが良い。

正直、ここまで見事なレトローカルパンに
味を期待するのはどうかとひそかに思っていたが、
むしろその考えは失礼であった。

パン生地はふんわりと柔らかく、きめの細かさと
しっとり具合も素晴らしい。
特にコーンスターチが多めのかなり固めのクリームは
バニラの香りも良く、滑らかで、パン生地と見事に
マッチしている。クリームはしっかりした甘さながら、
甘すぎない絶妙な塩梅。

こんなに見事な昭和クリームパン、今もあるのか。
見た目も味も完璧過ぎる。

続けて「小倉あんパン」


なんとなく和を感じる堅実な書体に加え、
クリームパンと比べると二色の輪のデザインが
良く見ると結構アバンギャルド。
特に右上に突き抜けた白の輪が味わい深い。
ローマ字の「ANPAN」の白抜き具合とインパクトも
素晴らしい。


中央に、謎のマークが登場。
インド的なお城に見えるシルエットの下に
「S.K.B」と書かれている。
「SASAKI BAKERY」の略だろうか、もしや。
まさかのオリジナルロゴ。かっこいい。
なぜお城的な物のシルエットにしたのか、
もし再訪することがあれば絶対に尋ねたい。


まんまるの姿に、きれいに振られた黒ゴマが
絵に描いたような見事なアンパン。


中身はつぶあん。
こちらの中身もクリーム同様に甘さのバランスが
ちょうど良い。

そして最下部の「合成保存料含有」の文字に、
言及せずには終われない。
佐々木パンよ、一体何を入れたのだ。
シンプルすぎるパッケージに原材料の表記はなく、
何が入っているかは永遠の謎である。

「メロンパン」


以前にレビューしたメロンパンも関西パンで、
関西ではこちらがメロンパンらしい。

濃い緑の帯に白い「メロンパン」の文字が
鮮やかで美しい。

「全糖」と大きく書かれている。
砂糖のみの甘さが売りになる時代から
生き残ってきた証である。


形は関西風の紡錘形。少し小ぶりでおやつに
ちょうど良さそうな大きさである。


中身はちょっと少なめの白あん。
固めで少し甘さは強めなため、周りの生地と
良いバランスで楽しめるようになっている。

外側のしっとりさと、中の生地の少し粗目な
舌触りがマッチして、いかにも懐かしいメロンパンの
食感であった。

「サンライズ」


こちらが関東ではメロンパンと呼ばれているが、
関西ではサンライズとのこと。

優しい書体と色合いにほっこりするパッケージ。
すっきりした円形の意匠は少しモダンな雰囲気を
漂わせている。こちらも「全糖」。


表面は美しい焼き色の上に、砂糖がちりばめられている。


中には何も入っていないのだが、メロンパンより
きめの細かい生地と食感の良い上のクッキー生地が
合わさって、優しい甘さを楽しみながら食べられる。

メロンパン同様に、大きすぎないところも良い。
牛乳やコーヒー牛乳と一緒に食べると
さらに良さそうである。
次回買う機会があれば、試してみたい。

ラストの「ジャムパン」


パッケージの大きく、シンプルないちごの絵に、
「JAMPAN」のローマ字。
白と赤を最大限に生かしつつ、パンを引き立てる
見事なデザインである。


グローブ型というか、チューリップ型というか、
愛らしい山が三つの、ふんわりした姿である。


中身のジャムは多めで、色が美しい。

昔、給食のコッペパンに時々ついてきた
イチゴジャムの味で、懐かしい気持ちになった。

甘めのジャムが、シンプルでしっとりした
パン生地と良く合う。

どのパンも、パン生地に油脂分は多くなく、
基本に忠実に作り続けられているようで、
飽きずに食べられる。

これからも当たり前のように毎日焼かれ、
当たり前に毎日買える、そんな身近なパンとして
あり続けるのであろうパン達であった。


食パンも良いパッケージであった。

■ レトローカルパン情報
<商品名> 菓子パン各種
<製造者> 佐々木パン本店
<購入場所> 佐々木パン本店
        京都市伏見区納屋町117
<購入価格>一個130円(税込) 2016年9月現在


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年1月15日 (金)

「サンドパン」 フレンドリー高橋パン(新潟県十日町市) レトローカルパン探訪


サンドパンというパンの事を知ったのは、
初めて六日町を訪れた時であった。

たまたま訪れた内山パン店さんのショーケースに
レトロなビニールパッケージに入っている姿に
興味を持って購入。

その後、近くの本屋で立ち読みした新潟のローカル雑誌内で
たまたまサンドパンの特集を見かけ、サンドパンなるものが
新潟のローカルパンであることを知ったのだった。

レトローカルパンに興味を持つきっかけのパンであったのだが、
内山パン店では平日のみサンドパンを販売しているので
それ以降、まったく買えないまま今に至る。

土曜も買えるサンドパンを探した結果、
十日町のフレンドリー高橋さんに辿り着いた。

サンドパンはミルククリームを挟んだコッペパンのことで、
新潟のレトローカルパンである。
名前の由来は定かではないとのこと。
一説には昔のクリームは砂糖がじゃりじゃりしていたので、
それが砂(サンド)のようであることからつけられたとの
話もあるようだ。





フレンドリー高橋さんのサンドパンは、
爽やかな水色と白を基本とし、牛の絵が可愛らしい。
一瞬で場を和ませるようなパッケージには、
口を閉じている赤テープが彩りを添えている。

サンドパンのロゴは、かなり主張が激しい書体で
あるにも関わらず、爽やかな色使いによって
おっとりとした雰囲気になっている。



パンははっきりと濃い焼き色で、堅実そうな印象。
切ってみると間にはミルククリームが挟まれている。



食べてみるとパンはふかっと柔らかめで、
優しい味のミルククリームとよく合う。



コッペパンとクリームという単純な組み合わせは、
単純なだけに飽きがちな印象があるが、
このサンドパンの優しい味わいは、もう一口、
さらに一口とパンとクリームの絶妙なバランスと
口どけを楽しみながら飽きる前に食べ終わってしまうのであった。

そのバランスの良さは、日が経つとまた食べたくなる
衝動につながり、ロングセラーとなっていくのであるなと
しみじみ納得出来るパンであった。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名> サンドパン
<製 造 者> 高橋パン(新潟県十日町市)
<購入場所> フレンドリー高橋パン
      新潟県十日町市下条2-212
<購入価格> 120円(税込)


お店の外観。


キュートな看板。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年9月17日 (木)

「牛乳パン」 モンドウル田村屋(長野県佐久市) レトローカルパン探訪

長野県の牛乳パンシリーズ第二弾、
モンドウル田村屋の牛乳パン。

ネットで調べた所、中軽井沢の駅前に
店舗があるとの情報を得て行ったみたのだが、
店舗は閉店してしまっていた(2015年9月時点)。

大変残念に思っていたところ、軽井沢来訪の際に
いつも訪れているスーパーツルヤのパンコーナーに
ちゃんと売られていた為、無事購入に至った。



先にレビューした柏屋製菓の牛乳パンとは
まったく違うパッケージ・・・と思いきや、
よく見てみると白と紺という色使いは共通。
白と紺、潔くて美しい。



パンが入っているとよく分かるのだが、
白の幅広ラインと紺の細いラインを
うまく抜くことによって中身のパンを魅せつつ、
逆の紺の幅広ラインと白の細いラインは
商品名と社名、キャラクターを引き立てている。

シンプルにわき役に徹しながらも、
これほど美しくデザインされていることに脱帽。



タムラヤのロゴの上にいるコック帽にコックコートの
キャラクター、なんとなく生意気そうな口元をしているが、
はみだしっ子のアンジーみたいな雰囲気で憎めない。



パンはと言えば、牛乳パンのお約束で分厚い
長方形をしているが、切り口が若干ゆがんで台形っぽい。
表面のしわの間に、ぽちぽちと気泡の穴のような
物があり、少し油分が多いようでテカテカしており
焼き色は少し濃い。





切ってみるとバタークリームはだいぶ下よりに
挟まってる。
台形といい、クリームを挟む場所といい、
結構おおざっぱっぽい。

生地は油分のてかてかから推測されるように
ふんわりしっとりとしている。
生地自体が微妙に甘い。
バタークリームはふんわりと口どけよく、
生地とのマッチ感はかなり良い。

長野に深く根付いている牛乳パン文化に触れ、
その奥深さを感じる二つ目のレビューになった。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名>  牛乳パン
<製 造 者>  モンドウル田村屋(長野県佐久市)
<購入場所> ツルヤ 軽井沢店
北佐久郡軽井沢町長倉2707
<購入価格> 159円(税抜)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「牛乳パン」 柏屋製菓(長野県北佐久郡) レトローカルパン探訪

以前に軽井沢を散策していた時、
まだレトローカルパンのレビューをしておらず、
それでも旅行に行く先で、地元ならではのパンが
売っているなと思っていた頃、たまたま入った
このパンに出会ったのであった。



まずパッケージの素晴らしさが
他の追随を許さない。



そもそも透けていないビニールから、
中身を伺い知ることが出来ない。
姿を推し量る必要もないほど、牛乳パンが
周知されているのであろう事が分かる。

紺色の印刷のシンプルさの中に、
白樺、浅間山、乳牛、電車で運ばれていくパン、
線路の先は碓氷峠に続いている。
軽井沢のシンボルを詰め込んだイラストが、
手書きの柔らかな線で描かれ、その巧すぎない絵が
独特ののんびりとした雰囲気を醸し出している。



パッケージにぎっちり詰められたパンは
厚みのある長方形をしており、
表面は少ししわが寄っている。





切ってみるとバタークリームがかなりの厚く
挟まっている。
パンの厚さがかなりあるため、相当大きく
口を開けないと真横からかじることが難しいレベル。

パンは想像通りにかなりふんわりとしており、
少し水分が欲しくなる食感。
挟まったバタークリームは少し油分が主張しているが、
優しい甘さでパンにマッチする。

長野県では牛乳パンはメジャーなパンとのこと、
質素で日々の生活にとけ込むようなパンとして
これからも長く作り続けられて欲しい。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名> 牛乳パン
<製 造 者> 柏屋製菓(長野県北佐久郡)
<購入場所> 柏屋製菓
        長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢3-10
<購入価格> 175円(税込)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年9月16日 (水)

「いやーまめばり入ってら!」 一野辺製パン(岩手県二戸郡) レトローカルパン探訪

購入時にはあまり気にならなかったのだが、
いざレビューを書いてみようとパンの名前を
よく見てみたら、結構奇抜な名前のパン。

岩手の豆パンとして第二弾であり、
一野辺製パンとして第二弾でもある。



パッケージに商品名が大きく書かれ、
説明文が添えられている。

「まめを思いっきりたくさん入れました。」
最後の「。」とフォントに生真面目さが表れているような。
たまにはハジケてみようかと変わったタイトルにして
みたけれど、説明文の時点で少し我に返ってしまい
「。」でいつも通りきれいにまとめてみた優等生
みたいな感じでなんとなく共感を覚える。



それはさておき、パンである。
少し大きめに感じる、コッペパン型のパンは、
表面がかなりデコボコしており、表面から
多少の豆の姿が確認できる。



表面は少ししっとりした触感であり、
切ってみると断面には意外に豆が少ない。

と言うより、豆がそのまま入っている訳ではなく、
どうやら豆である甘納豆は粉砕されてしまっている様子。

粉々になった甘納豆が星のようにまんべんなく
散りばめられている。

食べてみると食感はすこしパサついている。
油脂の類がそんなに大量に含まれている感じはしない。
生地にまんべんなく散りばめられた甘納豆が、
ほんのりとした甘さ。
豆を思いっきり入れてくれた割には、
少しほんのり過ぎないかという甘みに感じるが、
実際生地にはそれなりに練りこまれているようにも見える。

豆としての食感が失われているために、
たくさん入っていても存在感が薄いのかもしれない。

ただ大変に優しい、ふんわりとした甘みからは、
パッケージの商品名に反した、奇をてらわない
実直さが感じられるようであり、
どうあがいてもハジケきれない優等生の寂しさが
ほんのりと漂うようでもある。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名>  いやーまめばり入ってら!
<製 造 者>  一野辺製パン(岩手県二戸郡)
<購入場所> いわて銀河プラザ
       東京都中央区銀座5-15-1南海東京ビル1F
<購入価格> 147円(税込)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年8月25日 (火)

「豆パンロール」 白石食品工業(岩手県盛岡市) レトローカルパン探訪


いわて銀河プラザで購入できる
レトローカルパンシリーズ第二弾。



今回レビューするシライシパンの豆パンロール、
パッケージはほぼ透明で、目立たない白色で商品名と
シライシパンのキャラクターであるシライシ坊やが
ひっそりと印刷されている。

中のパンの姿がはっきりと見え、パン自体が
パッケージの一部になっており美しい。

外からでも、パンに練りこまれた甘納豆の
ふっくらとした形が良く分かり、美味しそうである。



また商品名の下に一言だけ
「お豆の甘さとマーガリンの塩味が絶妙!」と
書かれており、商品の特徴を良く表している。



少し小ぶりのパンは細長フォルムで、
しっとりとした表面に埋もれる甘納豆。



カットしてみると、意外と甘納豆が大粒で、
数も多く練りこまれている。
中央部分にはマーガリンをサンド。

食べてみるとパッケージのコピーは
秀逸であることがよく分かる。

ふっくらとした甘すぎない甘納豆と、
しっとりしたパンにマーガリンの塩気がまさに絶妙。
マーガリンの量もくどすぎず、
味のサポートに徹した量になっている。

小ぶりのパンの中で、パン生地・甘納豆・マーガリンが
三位一体となりしみじみと美味しいパンに
仕上がっているのであった。
130円でこのクオリティ、空恐ろしいと言わざるを
得ないパンである。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名> 豆パンロール
<製 造 者> 白石食品工業(岩手県盛岡市)
<購入場所> いわて銀河プラザ
      東京都中央区銀座5-15-1南海東京ビル1F
<購入価格> 130円(税込)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「タマゴパン」 一野辺製パン(岩手県二戸郡) レトローカルパン探訪

東銀座のいわて銀河プラザで購入。
他にも魅力的なパンが多く、迷いに迷って
手始めに選んだ「タマゴパン」から。



いかにも分厚く、大きさの割にはふんわり軽く、
堂々とした一品。人、いや鳥の良さそうな
ニワトリのイラストに心が和む。

そして一見、シンプルなようでいて、
良く見てみると情報量が多いパッケージ。

「タマゴパン ホイップクリーム」
「おかげさまで!達成50周年」
「イチノベパンといえば「タマゴパン」と言われるほど
1961年以来、愛され続けている大ベストセラー!!」
「自家製天然種使用」

何気に重要な情報をさらっと詰め込んである。
イチノベパンと言えば、タマゴパンらしい。そうなのか。
またゆで玉子から作られたフィリングが挟まれたタイプの
パンであることを「ホイップクリーム」の絶妙な配置で
やんわりと否定している。

ちなみに何がタマゴパンなのかと言えば、
生地にたっぷり玉子が練りこまれているために、
この名前になったようだ。



パンを見てみると、天面がふわふわと山形になっており、
真ん中にクリームが挟まれている状態。



パンは大変にやわらかく、ふかふかである。
また練りこまれた玉子で生地が薄い黄色に
見えるところも素朴で好印象。
パン自体も挟まっているクリームは口どけ良く、
大きなパンであるが、あっという間に半分ほど
食べてしまった。

クリームはホイップクリームとされているが、
どちらかといえばミルククリームのような
のっぺりとした見た目のクリーム。
爽やかなくどくない甘さである。

パンとクリームというシンプルな構成でありながら、
最後までまったく飽きずに食べ進められる。
その素朴さとまっすぐさが、50年間愛されてきたのでは
なかろうか。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名>  タマゴパン
<製 造 者>  一野辺製パン(岩手県二戸郡)
<購入場所> いわて銀河プラザ
         東京都中央区銀座5-15-1南海東京ビル1F
<購入価格> 162円(税込)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年8月 8日 (土)

「うず巻パン」 オキコ(沖縄県西原町) レトローカルパン探訪

銀座わしたショップで手に入るオキコパン
シリーズの第二弾。



あっさりしていると見せかけて、良く見てみると、
かなりクオリティの高いパッケージなのである。

うず巻パンと言う商品を、書体全体で表現している
紅白のロゴにまずは目を引かれるのだが、
その背後に見え隠れするメロン風の模様によって
何ともレトロながら爽やかな印象の色合いになっている。

そしてその下にはひっそりとした色と控えめな書体で
書かれている内容に衝撃を受けた。



「ソフトなおいしさ!」

「シャリシャリ感のある、
 オリジナルバタークリームを
 ぐるぐるサンドしました」

何というレビュー殺しの華麗な三行説明。
書くことがなくなってしまうのでやめて欲しい。



少し打ちひしがれながらも、せっかくなので開封してみる。
ふわふわの生地に、バタークリームが巻かれ、
ふちのもこもことしたフォルムが愛らしい。
どうやらロールケーキのように、平たいパン生地に
全体的にクリームを塗り、巻いた物を薄く切っている様子。



カットしてみるとバタークリームは
部分的に厚く、多めに入っているのが見えて嬉しい。

ふわふわ生地は油脂が少し多めなようで
表面がテカテカしているが、食感はみた目通りふんわり。
パサつきはなく、しっとりしている。
クリームは説明通りの砂糖をちゃりちゃりと感じる
昭和なバタークリーム。
クリームの口溶けは非常に良く、油分が
口にべったり残ったりしない点が素晴らしい。

だが、こんなに頑張って書いても、パッケージの
三行説明に全く勝てる気がしない。
うず巻パン、かわいいフリして恐ろしいパン。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名> うず巻パン
<製 造 者> オキコ(沖縄県西原町)
<購入場所> 銀座わしたショップ 東京都中央区銀座1-3-9
        マルイト銀座ビル
<購入価格> 120円(税抜)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年7月17日 (金)

「クリームチーズフレンチ」 白十字製菓(香川県さぬき市) レトローカルパン探訪

徳島を観光中、レトローカルパンを探し求めて
ローカルスーパーを巡る中、発見した一品。
実際は香川県で作られているパンであった。

レトローカルパン定義の「独自のパッケージ」から
微妙に逸脱してしまっている気もするが、
せっかくなのでレビュー。



そのパッケージについては、やはり透明部分が
多すぎるため、何となくさみしい印象。



しかし唯一貼られたシール部分を良く見てみると、
まず左下部分のキャラクターがとても気になる。

もはや何の生き物なのか分からない。
耳が長いからウサギなのか。
顔のパーツが中心に寄り過ぎていて
なかなか恐ろしい笑みである。

小さいシールながら、上記の謎のキャラクター、
商品名の上下の赤丸の意匠、白十字の紅白の昭和風ロゴが
一体となって、なかなか良い雰囲気を醸し出している。



角食を二枚合わせた中に、クリームチーズが挟まっており、
それが半分にカットされた形。
パンがフレンチトーストになっているため、
全体的に表面は卵色で焦げ目がついている。



カットしてみると、卵液はあまり浸透しておらず、
表面にさっと塗られた状態のようだ。

パンが少し固くなっているように感じたので、
レンジで温めてから食べてみることにする。

中に挟まっているクリームチーズは通常良く売られている
白っぽいクリームチーズのあっさりした味とは違い、
チーズの香りも濃く、少し塩味の強い物であった。
甘すぎないパンとその塩味が絶妙にマッチして、
大変に美味しく、あっという間に食べ終わってしまった。

売り場には他にも豆パンなどが売られていたので、
機会があればまた購入してみたいと思わせる
堅実な味のパンであった。

■ レトローカルパン情報
<商 品 名> クリームチーズフレンチ
<製 造 者> 白十字製菓株式会社(香川県さぬき市)
<購入場所> マルナカ 大松店
        徳島県徳島市川内町大松41-5
<購入価格> 125円(税込)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年7月 3日 (金)

「オレンジドイツコッぺ」 岡山木村屋(岡山県倉敷市) レトローカルパン探訪

岡山キムラヤさんのローカルパン第三弾にして
ラスボス感の漂う一品。


なぜラスボス感があるのかは、前の二品との
比較写真を見てもらいたいと思う。


一つだけすごい大きい。

パッケージは少しあっさりとしたオレンジと
グリーンの組み合わせで爽やかさがある。
書体の角が立っている部分、若干ドイツっぽい。


開封してみるとロールパンとは明らかにパンが違い、
焼き色が薄く、触り心地は少し堅めでざらついている。


カットするときにも、ロールパンはしっとりした
ナイフに感じる抵抗があったが、こちらのパンは
さっくりざくっと切れた。

クリームはバナナ同様、控えめなうっすらしたオレンジの
クリームが、パンに対して良い配分で挟まっている。

食べてみるとパン部分の食感はかなりもそっとしており、
水分が少ないようでパサついている。
外側がかなりソフトなフランスパンという感じで、
油脂等の風味はなく、オレンジクリームの香料が
鼻に抜けてくる。
正直に言うのであれば、パンとクリームが
融合しておらず、ちょっとつらい。

だが売り場では他にバナナドイツコッペや
何も挟まっていないドイツコッペも売られており、
更にはバナナクリームとオレンジクリームが
単体で売られていたことから、クリームだけの
ファンも多いと考えられる。

このパンは「ドイツコッペ好き」であり、
なおかつ「オレンジクリーム好き」である人に
二つを融合させて提供する商品であると考えれば、
コスパも含めて納得の商品であるのかもしれない。


■ レトローカルパン情報
<商 品 名> オレンジドイツコッペ
<製 造 者> 株式会社岡山木村屋(岡山県倉敷市)
<購入場所> 天満屋 倉敷店 岡山県倉敷市阿知1-7-1
<購入価格> 172円(税抜)

| | コメント (0) | トラックバック (0)